年末調整 申告書作成
利用マニュアル(社員用)

1. はじめに

画面の案内に沿って入力すると、年末調整で会社に提出する3種類の申告書が、国税庁の様式どおりに記入された状態のPDFで作成できます。控除額の計算や、家族がどの欄に該当するかの判定もアプリが自動で行います。

アクセス先: https://nencho.ariser.jp/(自宅のパソコン・スマートフォンから利用できます)

作成できる申告書 主な内容
給与所得者の扶養控除等(異動)申告書(翌年分) 翌年の給与から差し引く税額の計算に使う、家族の情報
基礎控除申告書 兼 配偶者控除等申告書 兼 特定親族特別控除申告書 兼 所得金額調整控除申告書(本年分) あなたと配偶者の所得、配偶者控除・特定親族の控除
保険料控除申告書(本年分) 生命保険料・地震保険料・国民年金・iDeCo などの控除

大切な注意

準備するもの

2. 作業の流れ

入力は4つの画面に分かれ、最後に計算結果を確かめて申告書をダウンロードします。途中でやめるときも作成が終わったときも、入力データを保存すれば、次回や翌年にそのファイルから再開できます。

データファイルを保存すれば、いつでも続きから作成できる 作成開始(初めて) 保存データを利用して作成 入力(4画面) 1 あなた 2 配偶者 3 扶養親族など 4 保険料など 5 計算結果・ダウンロード Nextcloudに提出 入力データを保存(.json) 自分のパソコンに保管 次回・翌年に読み込む 申告書を表示・ダウンロード 中断するとき 作成が終わったら

1章の「準備するもの」の控除証明書などを手元にそろえてから始めると、途中で止まらずに済みます。

3. 始め方

トップ画面には入口が2つあります。初めてなら「作成開始」、保存したデータファイルがあれば「保存データを利用して作成」を選びます。社員番号やパスワードの入力はありません。

入口 使うとき どうなるか
作成開始 初めて作成するとき 空の入力画面が開きます
保存データを利用して作成 途中で保存した続きを入力するとき、前年のデータを使うとき 「データファイルを選択」で保存したファイル(拡張子 .json)を選ぶと、入力済みの状態で入力画面が開きます

入力画面の上部には、今どの段階にいるかを示すバー(1 あなた ~ 5 計算結果・ダウンロード)が表示されます。画面下の「次へ」「戻る」で移動でき、バーの番号を押すとその段階へ直接移れます。

4. 入力のしかた

入力は4つの画面に分かれています。分かる範囲で入力し、該当しない項目は空欄のままで構いません。金額は数字だけを入力します(カンマは自動で付きます)。

画面1:あなた

項目 入力のポイント
氏名・フリガナ・生年月日・郵便番号・住所 住民票のとおりに入力します
世帯主の氏名・続柄 あなたが世帯主なら、自分の氏名と「本人」
住所地の市区町村(空欄可) 空欄なら住所から自動で記入します。翌年1月1日の住所地が今と異なる場合だけ入力します
本年中の給与の収入金額(見込み) 1月~12月の給与・賞与の合計。税金・社会保険料を引く前の額で、当社以外の給与も含めます
給与以外の所得の合計額(見込み) 年金・事業・不動産などの「所得」(収入から必要経費等を引いた額)。なければ空欄
翌年の給与収入が約1,095万円を超える見込み… 翌年の年収がこの額を超える見込みの人だけチェックします
障害者・寡婦・ひとり親・勤労学生 あなた自身が該当する場合だけ。障害の内容は「身体障害者手帳 2級」のように入力します

画面2:配偶者

配偶者がいる場合は「配偶者がいる」を選びます。配偶者の収入が多く控除の対象にならない場合も、「配偶者の有無」を記載するために入力してください。

項目 入力のポイント
あなたと同じ住所 同居していればチェック。別居ならチェックを外して住所を入力します
国外に住んでいる(非居住者) 海外に住んでいる場合にチェックし、送金額などを入力します
本年中の給与収入・給与以外の所得 パート・アルバイト収入も含めます。なければ空欄
翌年の給与収入が本年と変わり、169万円の境目をまたぐ見込み 本年169万円以下→翌年169万円超(又はその逆)の場合だけチェックし、表示される欄に翌年の見込み額を入力します
障害 配偶者が障害者の場合に選びます
退職手当等 配偶者が今年退職金を受け取った(受け取る)場合にチェックします

画面3:扶養親族など

あなたと生計を一にする親族(子・父母など。配偶者を除く)を「+ 親族を追加」で1人ずつ入力します。扶養控除の対象になるか、どの欄に記載するかはアプリが判定するので、迷ったら入力してください。

画面4:保険料など

保険会社などから届いた控除証明書を見ながら、証明書1枚ごとに「+ …を追加」で入力します。

区分 入力のポイント
一般の生命保険料・個人年金保険料 金額は証明書の「申告額(年間)」。「新・旧」は証明書の記載に合わせます(平成24年1月1日以後の契約は「新」)
介護医療保険料 医療保険・がん保険など。金額は証明書の申告額
地震保険料 「地震」か「旧長期」(平成18年以前の長期損害保険)を証明書に合わせて選びます
社会保険料 自分で支払った国民年金・国民健康保険などだけ。給与から差し引かれている社会保険料は入力しません
小規模企業共済等掛金 iDeCoなど、自分で支払った掛金の年間合計。給与から差し引かれているものは入力しません

入力が終わったら、「次へ(計算結果の確認)」を押します。

5. 計算結果の確認と申告書のダウンロード

「計算結果・ダウンロード」の画面で内容を確かめ、「ダウンロード」で3種類の申告書をまとめた1つのPDFを保存します。

  1. 「確認してください」の黄色い枠が出ていれば、先に読みます。生年月日の入力もれや、申告書の行数を超えた家族・保険があることなどを知らせます。
  2. 「計算結果」の表で、給与の収入金額・合計所得金額・各控除額を確かめます。
  3. 「扶養控除等申告書の判定」の表で、家族がどの欄に記載されるかを確かめます。所得が多く対象外の人は「記載なし」と表示されます。
  4. 各申告書の「表示」を押すと、新しいタブで記入済みの申告書が開きます。内容を確かめたら、そのタブは閉じてかまいません。
  5. 「ダウンロード」を押し、保存先を選んで保存します。ファイル名は「2026年末調整申告書_氏名.pdf」の形です。

間違いに気づいたら、「< 入力内容を修正する」で入力画面に戻り、直してからもう一度「次へ」で進みます。入力内容は消えません。

別紙について

家族や保険が申告書の記入枠(源泉控除対象親族は4人、一般の生命保険は4件など)より多い場合は、書ききれない分を記載した「別紙」ページが、その申告書のすぐ後ろに自動で付きます。申告書の表題の横には「別紙あり」と印字されます。別紙は申告書と同じPDFに含まれているので、そのまま提出してください。記入枠に入るのは、入力した順の先頭からです。

6. 入力データの保存と再開(重要)

入力した内容は会社のサーバに残らないので、中断するときと作成が終わったときには、必ずデータファイルを保存してください。 このファイルがあれば続きから入力でき、翌年も入力の手間が省けます。

保存する

  1. 入力画面では「入力データの一時保存」、計算結果の画面では「入力データを保存(ダウンロード)」を押します。
  2. 保存先を選ぶ画面が開きます。ファイル名は「2026年末調整データ_氏名.json」が入っているので、そのまま「保存」を押します。
  3. 同じ名前のファイルがある場合は「置き換えますか?」と聞かれるので、「はい」で上書きします。
  4. 画面下に「保存しました:(ファイル名)」と出れば完了です。入力画面はそのままなので、続けて入力できます。

上の手順はパソコンの Chrome・Edge の場合です。Safari・Firefox やスマートフォンでは、保存先を選ぶ画面を出さずに「ダウンロード」フォルダに保存されます。同じ名前があると「(1)」などの番号が付くので、次に読み込むときは日時がいちばん新しいファイルを選んでください。

再開する

  1. https://nencho.ariser.jp/ を開き、「保存データを利用して作成」の「データファイルを選択」を押します。
  2. 保存したファイル(.json)を選ぶと、「保存データを読み込みました」と表示され、入力済みの状態で入力画面が開きます。

データファイルの取り扱い

7. 提出のしかた

申告書のPDFと控除証明書のPDFを、Nextcloudの個人フォルダ「年末調整\2026」にアップロードして提出します。提出期限は会社からお知らせします。

  1. 計算結果の画面の「表示」で、氏名・住所・家族・金額に間違いがないか確かめます。間違いがあれば、アプリで直して「ダウンロード」し直してください。
  2. 紙の控除証明書を、コンビニなどでスキャンしてPDFにします。下の表のとおり2つのファイルに分け、ファイル名を付けます。
  3. Nextcloudの個人フォルダ「年末調整\2026」に、下の表のファイルをアップロードします。
アップロードするファイル 中身
2026年末調整申告書_氏名.pdf このアプリの「ダウンロード」で保存した申告書(別紙があれば含まれています。ファイル名は変えずにそのまま)
保険料控除証明書.pdf 生命保険・介護医療保険・個人年金保険・地震保険の控除証明書、自分で支払った国民年金保険料の控除証明書
その他控除証明書.pdf iDeCoなど小規模企業共済等掛金の証明書等

該当する証明書がないファイルは、アップロード不要です。個人番号欄は「*」で印字されますが、そのまま提出してください(個人番号を書き込む必要はありません)。

8. 翌年の使い方

翌年は、今年保存したデータファイル(例:2026年末調整データ_氏名.json)を「保存データを利用して作成」で読み込むと、入力の大部分を引き継げます。

引き継がれるもの 空欄になるもの(毎年入力)
氏名・住所などあなたの情報、配偶者・親族の情報、保険の契約内容(保険会社・種類・契約者など) あなたと家族の収入金額、「翌年の…見込み」のチェック、支払った保険料・掛金の金額、異動月日及び事由

読み込んだら、次の点を確かめてから入力してください。

保存すると「2027年末調整データ_氏名.json」のようにその年の名前になるので、前年のファイルは上書きされずに残ります。

9. よくある質問・困ったとき

こんなとき どうするか
「サイトから移動しますか?」と表示された 保存していない入力があります。「キャンセル」を押し、「入力データの一時保存」で保存してから移動してください
保存せずに画面を閉じてしまった 入力内容は元に戻せません。最後に保存したファイルがあれば、そこから入力し直してください
「このアプリで保存したデータファイルではありません」と表示された このアプリで保存した .json ファイルを選んでください。申告書のPDFは読み込めません
家族が扶養控除等申告書に載らない 計算結果の画面の判定表を見てください。「記載なし」なら、収入が扶養の基準を超えています。生年月日が未入力だと判定できません
「表示」を押しても申告書が開かない ブラウザが新しいタブを止めている可能性があります。アドレスバーに出る表示から、nencho.ariser.jp のポップアップを許可してください
年収の見込みが分からない これまでの給与明細の「支給額」の合計に、12月までに受け取る見込みの給与・賞与を足した額を入力します
スマートフォンで使えるか 使えますが、入力項目が多いのでパソコンをおすすめします。スマートフォンでは、保存したファイルは「ダウンロード」フォルダに入ります
マイナンバーをどこに入力するのか 入力する場所はありません。申告書の個人番号欄は「*」で印字されます

ここにないことで困ったときや、控除の対象になるか判断できないときは、会社の年末調整の担当者に相談してください。